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doggyhonzawaさん
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アールフレグランス / ノーブルオーキッド

アールフレグランス

ノーブルオーキッド

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)香水・フレグランス(メンズ)]

税込価格:-発売日:2017/3/1

5購入品

2022/6/18 04:03:09

R fragranceのノーブルオーキッドは、和蘭の香りをイメージして作られた、女性に人気の高いフローラル香水だ。2017年リリース。50mlボトルで18150円。

◎どんな人、どんなときにおすすめ?
・特に30代以降の女性が使いやすい、落ち着いたグリーン系フローラルな香り。
・和装の「凛」としたたたずまいによく似合うと感じる香り。香水は欧米の作品が多いせいか、日本の着物に合わせられる作品は割と少ないように思う。そういう意味では貴重な和製フローラル。
・同時に、ラグジュアリー&シックなフォーマルシーンにも似合う。ラフな軽装よりも、背筋をスッと伸ばしたいときの使用によい。

◎この香水のよさを3つあげると?
・日本の蘭、和蘭の一種である「春蘭」の香りをイメージした稀有なフローラルであること。ユリやスズラン、ジャスミンと似ているようでいて似ていない、スッキリしたグリーン香とほんのりスパイシーさをもった花の香り。
・R fragrance Japanを立ち上げた日本人調香師、村井千尋さんの繊細な感性が感じられる調香であること。R fragranceのブランドに込められた「Rin(凜)」「Rich(贅沢で豊か)」「Rare(稀少性)」という3つのRが体現された香水。
・誰ともかぶらない、自分だけのシグネイチャーを求める方に似つかわしい香水。「これ」と惚れこんだら一途にその香りを纏い、自身の代名詞となる作品を探している方によく選ばれていること。

●逆に「ここはどうかな?」と感じる点
・好き好きと思うが、ボトル。R fragranceの香りはどれも調香のバランスが秀逸で、技術の高い調香センスを感じる作品が多い。ただスクゥエア型の同一ボトルは、ブラックラベルの幾何的模様が作品によって異なるものの、個々の判別がしづらく香りのラグジュアリーさに対してやや地味めに感じる。自身のシグネイチャーを所有する悦びも、もう1ランクあげたい。個人的にはシンプルなゴールドキャップに何か一つ細工でも、と思うのは贅沢か。

〇香りの展開
ノーブルオーキッドを肌にプッシュすると、最初にとてもみずみずしい感覚を受ける。ジューシーな洋ナシのような香りにたっぷりの水分、そしてグリーンな気配が広がる。その背後からすっきりしたややシャープな花の香りがしてくる。ユリのようでスズランのようで、けれどどこか違う。インドールが少し効いたジャスミンの柔らかなフェミニンが主張している。同時に強く感じるのは涼しげなライラックノート。この2つのフローラルに先述のペア―っぽいフルーティーさが効いて、さながら水辺に咲く可憐な花といった印象のトップ。

5分ほどすると、軽めにミックスされていたシトラスの揮発が終わり、グリーンフローラルが落ち着いてくる。と同時に花の香りがより明確になってくる。これは野に咲く満開の花の香りではない。この花は、水と緑があふれる自然の中でひっそり咲いている。けれどその立ち姿はすっと背筋が伸びて気高く、そして可憐だ。これがこの香水が表現しようとした春蘭の香りだろう。

香りの変化はそれほどなく、最初に感じられる花の香がずっと続く展開。つけて2時間ほどするとわずかなローズ、ひんやり感のあるライラックが薄くなって、ジャスミンの残香が強くなる。ラストは清楚なフェミニンが強調されてくるイメージ。ほんのりウッディと相まって、若々しくふんわりしたジャスミン香でフェイドアウト。ゆうに8〜10時間は肌にたゆたう。

ノーブルオーキッドの香りは、まるで一枚の風景画のようだ。この香水はメインの花香だけでなく、ウォータリーな青い気配、目に鮮やかな新緑のグリーンなど、渓谷の滝をイメージしたとされる自然の「背景」をも香りの色彩で表現している。そしてその中に、目を凝らさなければわからない小さな野の花を置いた。全体が一枚の透明水彩画のように描かれた香り、それがノーブルオーキッドだ。

蘭には多くの種類があるか、日本の春蘭は昔から野山に自生し、愛されてきた花だ。香りがよくて真っ白な種類もある中華春蘭に比べると花姿は地味で緑系が多いが、花言葉には「気品」「清純」「控えめな美」「飾らない心」など、どれも女性にふさわしい物が並ぶ。

林や森のめだたないところでひっそりと小さな花を咲かせる春蘭。それは誰のためでもなく、ただ自分の居場所で自分を咲かせる花。ノーブル(高貴)とは、まさにそうした姿を表現した冠言葉だろう。

渓谷に鳥の声がこだまする。霧がゆっくりと水面をたゆたう。さわさわと木々の緑が鳴っている。木漏れ日が揺れる。小さな花がゆっくりと開いてゆく。

高貴な香気が広がる。山の春蘭が 今 心に一輪咲いた。

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&be(アンドビー) / &be クッションファンデーション

&be(アンドビー)

&be クッションファンデーション

[リキッドファンデーションその他ファンデーション]

容量・税込価格:12g・3,520円発売日:2022/3/1 (2022/6/17追加発売)

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3購入品

2022/6/6 12:07:11

ライトベージュを購入。
塗り加減が難しい。注意しないと厚塗りになってしまい、肌のボコボコが目立つ。
時間が経ったほうが肌に馴染んできます。

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アクア ディ パルマ / ブルー メディテラネオ ミルト オーデトワレ

アクア ディ パルマ

ブルー メディテラネオ ミルト オーデトワレ

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)香水・フレグランス(メンズ)]

容量・税込価格:75ml・13,750円 / 150ml・21,450円発売日:-

4購入品

2022/6/4 00:19:14

アクアディパルマのミルトは、シトラスシャワーの爽快感とほんのり清涼感のあるハーブ香のミックスが楽しめるオードトワレだ。価格は30mlボトル9900円。

◎どんなときにおすすめ?
・何といっても夏。盛夏もいいが、夏に向かって気温と心の高揚が高くなってくる時期にとてもいい。「もうすぐ夏!」気分を積乱雲のように上げてくれる。
・スーツからシャツに衣替えする時期によく合う。サッパリした柑橘&アロマティックな香りは天然香料多めで、香り立ちが柔らかい。オンでもオフでも、しっかり清潔感をアップさせてくれる。
・どちらかというと男性におすすめ。単なるシトラスではない、少しひねりの効いた香りが欲しい方に試してみてほしい香り。

◎このの香水のよさを3つあげるとしたら?
・「碧い地中海シリーズ」と謳うだけある美しいブルーのボトル。この色だけで本当にそそられる。観葉植物の脇にそっと置いてあるだけで部屋のインテリアとしても映えるボトル。
・イタリアのシトラスをふんだんに使ったトップの爽快感が超絶いい。ナチュラルな香りで気分をリフレッシュするのにぴったり。トップのシトラスだけでイタリアに行きたくなる。
・ミドルで出てくるハーブが割と珍しい香り。ミルトとはマートルのこと。和名ギンバイカ。この葉と枝から抽出した精油は、ほんのりシャープで甘さもあって心を沈静させてくれる。また、免疫力の向上、抗菌・抗ウィルス作用も高く、アロマテラピーの効能的にもかなり優れている。

▲逆に自分的に「うーん」な点
・トップのシトラスミックスがかなり天然香料多めなので、あっという間に消失してしまう点。多分2分ももたない。この変化は昔ながらの香水では常識だけれど、昨今の合成香料オンリーのワンノート(最初から最後まで同じ香りが続く)に慣れた人には、不向きかもしれない。ミルトのシトラストップは女性にも結構好まれるが、ミドルになるとかなりメンズ寄りになるので、購入を考えるなら、必ず自身の肌にのせて香りの変化を見るべき。トップの爽やかさだけでこのトワレを語ると失敗する。天然香料多めの香水は、人によって香り立ちがかなり変わるからだ。

○香りの展開
トップ。レモンの酸味とマンダリンのジューシーなオレンジ果汁み、ライムの苦味、ベルガモットの豊かなコクが一気にスプラッシュする爽快なシトラスシャワー。とても快活で爽やか、気分がリフレッシュする。

ほどなくレモンの酸味は飛び、わずかに甘いオレンジの香りが際だってくる。同時に、その底からほんのり温かみのあるグリーンなハーブ香が立ちのぼってくる。これがミルト、つまりマートルの香りだ。

マートルは、ユーカリやティートゥリーなどと系統が似ている常緑低木で、シャープな香りが際だつユーカリの香りを甘くしてライトにしたような芳香をもつ。香料抽出部位は枝と葉だ。このほんのり清涼感あるグリーンハーバルな香りが主張してくると、香りはミドルになる。マンダリンのジューシーな残香に、甘さを伴ったマートルのハーバルがしっとり寄り添ってきて気持ちが安らぐ。そこにジャスミンのふくよかさが華を添えてくるミドル。

つけて30分くらいすると、ジャスミンのふんわりした残香にマートルのグリーンな清涼感が効いたまま、次第にウッディノートが強くなってくる。シトラスの酸味と乾いた木の香りをベースに、シャープなハーブとまろやかジャスミンが主旋律を奏でるアコードとなり、時折日本の菊の香りを思わせる風合いにも感じられる。強い海風に負けず、硬い大地にしっかり根を生やして地中海の丘に立つ木、そんな強さとしなやかさを感じるマリン&ウッディベースが感じられたらラスト。ハーブのスッキリした香りを残しつつ、3時間ほどでドライダウン。

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イタリア。シチリアの東北部にあるパナレア島。ミルトはこの島に育つマートルの木にインスパイアされて作られた香りだ。そこは、ゴツゴツした茶色の岩肌と透明感あふれる碧い海が美しいコントラストを見せるセレブ御用達の小島。火山の斜面に立ち並ぶ瀟洒な白壁の別荘。その間を縫う迷路のような石畳の小径。海に向かって続く白塀の上にはピンクのブーゲンビリアが咲き乱れ、その向こうに紺碧の海が見渡せる。岩だらけの崖の間には、マートルの緑の葉が強い日射しを浴びて風に揺れている。

ここは、火を噴き続ける島ストロンボリを見張る、風の神アイオロスの治める地。
この地を彩るのは、太陽のシトラスと、碧い海風のマリンと、茶色い岩肌の間で緑の葉を揺らすシャープなミルトの香り。

ミルト・イン・パナレア。この香りに目を閉じれば、そこはいつも紺碧の地中海だ。

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ゲラン / ローズ バルバル

ゲランゲランからのお知らせがあります

ローズ バルバル

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

容量・税込価格:100ml・49,500円 / 200ml・70,290円発売日:2006/11/15 (2021/9/1追加発売)

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6購入品

2022/4/30 02:05:45

「カルメン!いつになったら振り向いてくれるんだい?」
「さあね、分からないわ。でも、今日でないことは確かね。」

世界中で愛されているオペラ「カルメン」の第一幕、大勢の男たちに言い寄られるジプシー娘、カルメン。彼女は鼻をツンとあげて次々と男たちを傷つける。棘だらけの野バラのように。

この歌劇「カルメン」をアートボードに据えた香水がある。ゲランの「最高素材による香水」シリーズ、ラールエラマティエールの最初の3作品として2005年に出たローズバルバルだ。ラールエラは2021年ボトル変更と共に、1つ1つの香水にアートイメージを添えて新生した。公式サイトでは『野生で反逆的な赤いローズ』と紹介されているローズバルバル、それはどんな香りなのか?

洋酒ライクな新型角ボトルからローズバルバルをスプレーする。つけた瞬間に広がるのは、爽やかに抜けていくハーブ様の透明な香り。これがフェヌグリークだろうか。ほんのりセロリ様の感はある。すぐさま追いかけてくるのはワクシーな薔薇の香り。薔薇の口紅によくある感じ。これはアルデハイドC-11の艶めいた香りだ。ピンク色のローズ・ド・メイを表しているのだろう。芳醇でボリューム感があり、ふんわりと漂う八重の薔薇の香り。けれど気を付けないとその棘で痛い目に合う。さながら官能的な見た目で男たちを魅了するカルメンの登場のような華やかなトップ。

5分後、わずかに蜜の香りが奥から感じられてきて、バラの香りがフルーティーに変わってくる。それはライチのようにみずみずしくピーチのようにふくよかな2つめの薔薇香だ。先ほどのワクシーローズよりも軽く、甘くかぐわしい。色に例えるならこちらの方がピンクだけれど、これが真っ赤なローズダマッセナの香り。公式サイトに「ダーマシーナローズ」と書かれているダマスクローズの香りだ。このフルーティーさは本当にすごい。もともとダマッセナが持っているフルーティーさに、ピーチ香がするアルデハイドC-11を合わせて増幅しているように思う。ミツコに使われた手法だ。

このミドルのフルーティーローズがこの香水の全て。これはバルバル(野蛮)ではない。男心をメロメロにする完熟果実ローズボムボムだ。

どんな男も、ひと目でカルメンに恋してしまう。それでもただ一人、群衆の中で彼女を見もしない男がいた。カルメンはその兵士に心を惹かれる。なぜ彼はあたしを見ないの?つかつかと歩み寄って、胸の谷間に入れていた花を男に向かって投げつける。それは弾丸のように男の心を撃ち抜いた。有名なアリア、カルメンの歌う「ハバネラ」が、兵士ホセを恋に引きずり落としてゆく。

”愛してくれない男を好きになる でも私に惚れられたらその時はご用心”

絡み合う視線。火傷しそうな心の熱量。カルメンの棘はホセの身体を貫き、真っ赤な血潮をたぎらせる。その噴き出す血を浴びた喜びのように彼女は歌い踊り、赤いドレスをひるがえす。

2人は激しく燃え上がり、そして互いに傷付け合い、やがて破局を迎える。

野蛮な薔薇。

つけて30分、ローズバルバルはこの上なく柔らかくセンシュアルなライチ&ピーチの薔薇になって続いていく。どこまでもカルメンを愛そうとするホセの心のように。ラストは、ほんのりパチュリのアーシーが効いたまっすぐなフルーティーローズの香りが引き波を作ってゆく。時間にして8〜9時間。どこまでも緩やかに優しく。

カルメンはすで新しい男、闘牛士に恋をしていた。すがるホセを冷たく突き放すカルメン。それでもホセは彼女の匂いから離れられない。復縁を迫り続ける。

彼女のローズ口紅の香りが忘れられない。ライチのような薔薇肌の匂いが狂おしく心をかき乱す。彼女が愛した2つの薔薇の匂いが憎しみを増大させる。その妖艶なのに清純な薔薇&薔薇への嫉妬にあらがえず、ホセは遂に短剣を握りしめる。彼女の匂い全てがあの闘牛士の元へ行くなら、いっそこの手で…。

闘技場の中でひときわ大きな歓声が上がる。カルメンの新しい情夫となる闘牛士が、赤いムレータで牛を誘いこみ、鋭い剣で牛の肩を突き刺したのだ。カルメンはホセの腕を逃れて闘技場の中へ入ろうとする。

そのとき

ホセの短剣がカルメンの赤いドレスに突き刺さった。地面にぽたぽたと薔薇の花びらが広がってゆく。

闘技場の中で、赤い布に包まれて牛が倒れる。
闘技場の外で、赤いドレスのカルメンが手折れる。

一人の男が歓声を上げる。男の一人が天を仰いで慟哭する。
2人は 出会った頃の女の歌を思い出している。あの日 真っ赤な薔薇は自分に微笑えんでいた。

”あたし好みの男はそうは居ない 週末だというのに 私を愛する人はいないかしら?”



いいところにいたわ

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ELLA K / メモワール・ド・ダイセンイン

ELLA K

メモワール・ド・ダイセンイン

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)香水・フレグランス(メンズ)]

税込価格:-発売日:-

5購入品

2022/4/2 12:41:46

変化の大きい時期には、自分を見つめ直せる香水が1本あるといい。そんなときおすすめしたいのが、エラ・ケイのメモワール・ド・ダイセンインだ。70ml税込28600円。

卒業、入学、そして進級や就職。そのたびの出会いと別れ。とかく春は環境の変化が大きい季節だ。そしてそれに伴って心が揺れやすくなる時期でもある。だからこそ、心をメンテナンスしてくれる香りが必要だ。

メモワール・ド・ダイセンイン。「大仙院の記憶」と題したこの香水は、ジボダン社の女性調香師、ソニア・コンスタンが2018年にパリで興したエラ・ケイ・パルファムから2019年にリリースされた。

ダイセンインとは、京都にある臨済宗、大徳寺内にある寺院の名前。臨済宗は禅宗なので、座禅によって自然や自分と向き合い、悟りを得んとするタイプのお寺だ。名物は、なんといっても、室町時代を代表する枯山水庭園として名高い「大仙院書院庭園」。こちらは方丈(本堂)の北東から東にかけて築かれた石庭であり、そそり立つ岩の間から流れ落ちる滝が、次第に河となって大海に流れ込む様を表現し、滝、橋、舟などをすべて石で表している。狭い面積に広大な景観を具象表現したのも見事で、座禅体験や抹茶体験と合わせて、特に外国の方に人気を博している。

この寺院を訪れたソニアは、この枯山水の石庭から得られたインスピレーションを基に、ダイセンインをつくりあげた。ブランドが出している香りイメージは次のとおり。

「枯山水の美しい庭園。静けさと深い瞑想の場を満たす、花、木、植物、岩、優しい光。」
【砂利のミネラル感】アンブロクサン、ナツメグ、ベンゾイン
【木】メイプルウッド、ケファリス
【花、植物】グリーンノート、ホワイトローズ、日本の芍薬、日本の金柑

心が不安になりやすい時期に、この香水をすすめる理由は主に次の2点だ。

〇上記香料が、トップ〜ミドル〜ラストと変化するのでなく、シンクロしながらそれぞれの表情をかいま見せる柔らかな香り立ちであること。したがって変化が少ない展開をするので、心が落ち着きやすい。
〇キーとなるノートは、シトラス、フローラル、ウッディ、ウォータリーの4つ。これらは、寺界隈の四季の花や果実、石庭を彩る樹木、そして白砂や小石を用いて表現した滝から海に至るまでの水の流れを「香り化」していて、まるで大仙院の石庭そのものといった幽玄さと穏やかさに満ちていること。

実際に付けてみると。

付けた瞬間は、やや金属的なタッチの硬さと苦みがあるシトラスムーブがある。朝の太陽のようなキンカンの強さに、ティー風味のあるベルガモットがミックスされ、ホワイトティー香水にも感じられるトップ。石庭の朝、晴れやかな白砂が目にまばゆいイメージ。

次第にウォータリーなベースノートが下からせりあがってくる。深山幽谷、巨岩の間から流れ出る滝が思い浮かぶ。同時に、酸味とシャープさの効いた白薔薇の香り、ピンクのふんわりした甘さを伴った芍薬の香りが広がってくる。大仙院の庭に植えられた花々が、水の流れとともに香をたなびかせるような印象。

つけて4〜5時間までフローラル&ウォータリーが続き、最後は乾いたウッディアンバーの香りで終息する。大海原。白砂の浜と緑の松林がどこまでも続く。そんな壮大なイメージ。心は研ぎ澄まされ、こうした流れの変化にこそ、命は巡り巡っているのだということを実感させられるラスト。

考えてみれば

人は日々、流れていくもの。生々流転。日々同じルーティンの繰り返しと思っていても、万物は少しずつ千変万化している。そのことに気付いた時、心はスッと軽くなる。そうだ。誰もが毎日、変化し続けているのだ。

人はみな、大河を泳ぐ一匹の魚のようなもの。

ゴーゴーと滝の流れ落ちる音がする。雨のような水蒸気が身体を包み込む。深山の新緑が、日の光をいっぱいに浴びようと枝を伸ばす。花が咲いている。鳥がさえずっている。巨岩を削りながら、水しぶきをあげて水が下流へと流れてゆく。やがて広大な海へと注ぐ。

それが自分の進んだ道になる。

変化の大きい時期は心が不安に陥りやすい。そんなときは、家族や旧知の友人、大好きな物にふれたり、心落ち着く場所を訪れたり、ちょっとした自然の中に身を置いてみる。すると、不変と思われた物も少しずつ変化していることが感じられるはずだ。そうすれば、不安は少しだけ安心に変わってゆく。その心の水の流れを少しずつ広げていけばいい。

大仙院の石庭はそれを静かに物語る。

枯山水の記憶をトレースする、花々と水と木の香り。メモワール・ド・ダイセンイン。

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鳥の音さん
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プロフィール
  • 年齢・・・51歳
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  • 髪量・・・少ない
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  • 血液型・・・B型
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自己紹介

ご訪問いただき大変ありがとうございます♪ 様々な年齢の壁・敏感肌・ニキビ等と日々戦う40代でございます。 肌トラブルとは常に闘ってきました… 続きをみる

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