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[その他]
容量・税込価格:1200ml・660円発売日:-
2015/3/8 23:40:03
子どもが軽いアトピーで
肌が荒れています。
石鹸がいいとのことで、
肌に優しいものを探して
これにたどりつきました。
私自身も乾燥肌です。
匂いも悪くない。
洗濯乾く頃には、なくなってます。
柔軟剤使わなくても大丈夫でしたが、、、
量は思いきって使わないと
洗濯物がなんだかキシキシしちゃいます。
リピして使っています。
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2015/6/3 21:38:35
ブーケという言葉には、2つの意味がある。1つは「特別な匂い」。そしてもう1つは「花束」という意味。このハマンブーケのハマンとは、かつてイギリスにあったターキッシュバス(トルコスタイルの蒸し風呂)の店名ハマムからきているという。だとすると、このネーミングは「ハマムの特別な匂い」という意味だろうか?それとも「ハマムの花束」?
ハマンブーケは、1872年に創業者であるウィリアム・ペンハリガンが作った初のメンズフレグランスだ。今から数えること140年以上前の作品。彼がこの香りを作るにあたってインスパイアされたのは、ハマムの蒸し風呂から噴き上がるスチーム、そして硫黄の香りだという。ハマムという店名もまた、もともとは、トルコ語の「ハンマーム(公衆浴場)」から来ているようだ。
ハンマームは、まず浴槽からのぼった蒸気で汗を出す蒸し風呂でくつろぐ。その後、温まった石の台の上に寝そべり、身体中に泡をかけられ、あかすり師によるあかすりやマッサージなどのサービスを受ける。あかすり師は、男性客に対しては男性、女性客に対しては女性があてられる。となると、やはり「公衆浴場の特別な匂い」という意味の方だろうか?
では肝心の香りはどうかというと。
トップ。荒々しいベルガモット&紫色のラベンダーの香り。一瞬のシャープな苦み。表記にもあるが、ラベンダーのカンファーっぽいスッキリした苦みや清涼感が出てきて、すぐに消えていく感じ。
ミドル。一気に青臭いバラの香り。ダマスクローズの原産地トルコ。そのターキッシュローズから蒸留したローズオットーの、冷たくツンとした、けれどバラ特有の高貴な香りがふわりと広がる。さらに、オリスルートの暗いヴァイオレット様の香りが下支えし、ジャスミンのインドールっぽさも鼻につき、フローラル&ウッディ&アニマリックのすごい饗宴。正直、ビター・フローラルで、きつめには感じる。3時間以上華やかに香る。
そしてラストは、パウダリックに変調。ベビーパウダーを大量に鼻の前ではたいたような息苦しいほどのパウダー香。これは汗っぽさすら感じる強いムスクの香りだと思う。そしてその上でほんのり甘く香ばしいのが、サンダルウッドの香りかなというイメージ。濃厚な雰囲気のムスクにほんのりバラ香をまじえたままフェードアウト。
全体の印象は、ローズオットーのツンデレな冴えた香りをメインにきかせて、ラベンダーやオリスルートでシャープかつ暗めにし、ジャスミンやムスクで動物的な官能をプラス。そしてドライダウンはお風呂上がりの白い天瓜粉(てんかふん)に変わる。そんなイメージ。
香りじたいはクラシカルだが、全体に重苦しくは感じない。ムスクをはじめ、官能を刺激する香料が多めだと思う。濃さからいうと、付け方としては、ウェストや下半身に1〜2プッシュでいいと思う。場所にもよるが、4時間程度は香るだろう。
自分を高めたいとき、何かに挑戦したいとき、そんなある種ピンと張った糸を心にもちたいとき、この香りは力を与えてくれるように思う。フォーマルな場にももちろんいい。また、辛口のローズ系を探している方にもおすすめだ。メンズだけれど、是非女性にも試してみてほしい香りの1つ。素材のよさは、英国王室御用達の折り紙付きだ。
実際香りを味わうと、何となく「公衆浴場の蒸気や硫黄の香り」といった雰囲気とはかけ離れている感がある。むしろ、ブーケのもつもう1つの意味「花束」のイメージに近い。シャープな味付けをした花束。ただそうなると「ハンマーム(公衆浴場)の花束」って・・・?何かの暗号だろうか?
調べてみると、この時代のターキッシュバスは、表向きは公衆浴場でも、影では性的なサービスをオプションで行っていた店もあったようだ。そう考えると、この香りがもつ華やかなフローラル・ブーケは、何となくそうした女性たちを連想させなくもない。「花束」とは「女性たち」の意味の暗喩では?とは考えすぎだろうか。
英国のヴィクトリア期は、広い層で威厳や節度が洗練されていった反面、そうした性の問題や植民地からの搾取といった嘆かわしい現象も拡大した「矛盾の時代」だったという。
そんなことを知って、改めてこの140年前に作られたハマンブーケに思いをはせる。この香りは、高価で厳選された香料を用い、レシピも厳しく守られており、尊大にして厳格だ。同時にこの香りは、気持ちを高ぶらせる香料を多く使っていて、誘惑的で俗っぽい。まさに、表の顔と裏の顔、両方を併せもつかのようだ。
つまり、ハマン・ブーケは、ヴィクトリア朝的な香りなのだ。それは、繁栄の中に見る退廃的な美しさ。在りし日の大英帝国の光と影の象徴。
そんな時代の妙なるブーケ。それは、ハマムの花束(女性達)の特別な匂い。
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2015/5/28 01:18:00
嫌いなタイプの人は、はっきりしている。あっちにいい顔、こっちにいい顔する、調子のいい人。いわゆる八方美人タイプ。それが男であれ、女であれ。
グッチプールオム2の香りにふれるたび、、これは八方美人だよな、と思う。調香師カリーヌ・ドュブルイユによって2007年に発表されたこのメンズ・フレグランスは、他のメンズと比べたら、主張している点があまりない。かなり控えめな香りだと思う。少なくとも好き嫌いをはっきり言う、俺のような男には似つかわしくないタイプの香り。
トップ。ツンとくるアルコール臭。あらら、エタノール、安いの使ったかなと思わずにいられない。ベルガモットの表記があるが、かなり人工的。酸味も苦みも爽やかさもあまり感じない一瞬の柑橘。そしてやや暗めのグリーンな香り。それが1分ほどで終わる。
そしてすぐ下から、ジワリとした甘苦さが出てくる。歯科医で使われる苦い詰め物のようなテイスト。先ほどの水っぽい柑橘の香りといい、シナモン様のこのスパイス香といい、物陰からそっと出てきたような地味な現れ方だ。しかも、シナモンよりもナツメグっぽくて、何だかハンバーグの香り付けをした後に手を洗った匂いのような雰囲気にも思える。ほんのりミントっぽさも感じるけれど。
そして、境界があいまいなラスト。最初から最後まで、アルコールで10倍くらいに希釈したような淡さなので、ミドルからラストへの変化には気付きにくい。気がついたら、淡いムスクとナツメグのアルコール割りが、はかなく消えていくという印象。ここまで30分〜1時間。よっぽど鼻を近づけてくんくんしないと、付けたかどうか分からない弱々しさ。
これを作った調香師カリーヌ・ドュブルイユは、あのランヴァン立て直しのヒット作(!)、エクラ・ド・アルページュ(2002)やロクシタンの調香などで有名な方。思うに、香水香水しているものよりも、ライトフレグランスやボディウォーターっぽい薄い調香が得意な方かなと思う。しかしながら、淡く香る作品を作るために、わりと人工的なノートに傾きやすいようにも感じられる。
「香水嫌いの人でもつけられるような、誰にも好かれるライトでみずみずしいフレグランスを」
もしも、そうした命題が調香師に与えられていたとしたら、香りが凝縮された精油を多く使うよりも、残香性が強く、自由にアレンジがつけやすいウォータリー系やオゾニック系のような、人工香料メインのノートにならざるを得ないのかなと思う。コストの面からも。
要は、甘さも酸味も苦みも、どれか1つが突出しないように、各香料のとがった特徴を打ち消し合うようなバランスにしたということだろうか。出る杭が打たれないように。誰にも、「きつい」「香水くさい」と言われないように。
香りが淡いので、周囲に不快感を与えないという点では、つけるシーンを選ばず、使いやすい香りだと思う。コロンのように、首筋やむきだしの腕や手首に何度かプッシュしても問題ないかな。
また、女性で、ランヴァンのエクラ・ド・アルページュが好きな方、愛用されている方は、ペア・フレグランスとして男性に勧めてみるという手もあるだろう。同じ調香師だし、雰囲気的にもたぶん合うと思う。そういう意味では、20代くらいのさっぱり系ビジネスマンあたりには似合うかも知れない。個性も特徴も薄いけれど、その薄さがいいという人はいるだろう。
ボトルデザインは無骨なスクウェアで気に入っている。逆に液部分のスペースが、角のとれた不定型な形になっていて対照的。下部の透明な容器の厚みが印象的なナイスデザインだと思う。マットゴールドのキャップと薄い青の液体色のコントラストは、おもしろいけれど、どことなくチグハグな色遣いにも思える。キャップはガンメタかシルバーの削りだし風でもよかったかな。そんなところからも、「目立ちすぎないように、でも、ちょっとはおしゃれに金をあしらって」なんていう、どこか相手に迎合しようとする雰囲気が感じられてやや悲しげ。
グッチ・プールオム2。それは、1でも3でもない香り。誰からも嫌われないように、あっちの男に「かっこいい!」、こっちの女に「かわいい!」なんて心にもないヨイショをして、周囲のご機嫌を損ねないようにしている女性のイメージ。そういう人って、結局同性からも疎まれ、男性からも信用されない痛い人なんだけどな。
まさかそういう意味の「2(痛)」じゃないよね。せめて、誰かの「毒」か「薬」になれる強さが、もう少し欲しかったな。
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2015/5/23 23:33:56
ヴァニラの歴史は、征服の歴史そのものだ。
ヴァニラは、メキシコのトトナコ族によって栽培が始められ、それが、彼らを征服したアステカ族の手に渡り、やがてアステカを征服したスペイン人によって初めてヨーロッパに伝えられたとされる。
最初の征服者、アステカ族の王は、金と同等の価値をもつとされたカカオをすりつぶし、スパイス等を加えたどろりとした黒い飲み物、ショコラトルを大変好んだという。その苦みを緩和するために加えられたのが、トトナコ族から得たヴァニラの香りだった。当時、ショコラトルは、王や特別階級の者しか口にできない大変貴重なものだったという。
二番目の征服者は、スペイン人フェルナンド・コルテス。彼は、今から500年前、少数の部隊を引き連れ、アステカ帝国へ攻め入った。当時の王モンテスマ二世は、戦わずに彼らを迎え入れ、恭順の意を示した。このとき、コルテスに献上されたのがショコラトルだった。
やがてヴァニラは、アステカの数々の宝と共にスペインへ渡り、次第に広まった。だが、ヴァニラの木が各地で栽培されるようになっても、あの甘く柔らかい香りを得ることはかなわず、その後300年以上、メキシコがヴァニラの生産を独占し続けたという。それは一体なぜだったのか?
実は、ヴァニラの香りを発する実、ヴァニラビーンズが全く結実しなかったのである。その秘密はこうだ。1年にたった1日、数時間しか開花しないというヴァニラの花に受粉してくれる奇蹟のハチが、メキシコにしかいなかったという事実。このことに気付き、レユニオン島でヴァニラの人工受粉が成功するまで、実に300年を有したのだ。
長い前置き。だが、このアン・ボワ・ヴァニール(ヴァニラの木)にこめられた「アステカの繁栄と滅亡に寄せる思い」とは、こういうことを指すのだろう。
トップ。いきなり「ホットキャラメルソースがけヴァニラアイス(ナッツ入り)」の香りが主張。唾液が出そうになる。濃厚で焦げた甘さが思いきり押し出してくる。ヴァニラの香りに、リコリスの甘苦さがかぶさって暗い。クレーム・ブリュレの焦げたカラメルの香りにも似ている。いくぶんココナッツの青臭さも添えて。おもしろいのは、カカオを使わず、あえて外して、漢方薬リコリスの煮詰めた苦みで開口したこと。まんまショコラトルを狙っていない。エンジェルやロリータ・レンピカの影響かも。
すぐにミドル。リコリスが淡くなり、焦げたバター風味のふくよかさが増してくる。香ばしいアーモンド系の香りも。感じるのは、ヴァニラと焦がしバターの脂っぽさ。甘苦さが消えた分、ややドライで温かみが増してきた印象。たぶんサンダルウッドの香りもじわりと。ややウッディな印象が出てくる。
そしてラスト。このラストが好きだ。←最近、これ多いな。
高い方のサンダルウッド、中音のガヤック・ウッドに支えられ、焦げたヴァニラが余韻を残して温かく消えていくイメージ。ウッディ・ヴァニラだなあと実感するのはこのラストだ。淡いながら、ヴァニラとウッディのミックス。トップほど焦げた甘さといった印象はなく、穏やかで、凛としていて、けれど柔らかなイメージで減衰。
総じて、出だしのリコリスが全体に暗いオブラートをかけているけれど、中身は、バターとナッツ類をふんだんに使ったキャラメルヴァニラデザートだった、という印象。稀少なメキシカン・ブラック・ヴァニラの香りをメインにすえたかったというノートスケッチだろう。
ヴァニラの香りの素であるヴァニリンには、怒り、哀しみ、ストレスなどを軽減する抗うつ作用があるという。最近では、母乳にもヴァニリンが含まれていて、赤ん坊を香りの面からもリラックスさせていることが研究から明らかだ。イライラしてるなと思ったとき、悲しくて誰かに優しくされたいと思ったとき、そしてそんな弱音を誰にも吐けずにうつむいているときに、この香りが誰よりも優しく感じられる人はいるだろう。好きか嫌いかという振幅は大きいと思うけれど。
自分は、夏に向かう爽やかな時期にこの香りをよく使う。ヴァニラやチョコレートは秋冬のイメージが強いが、その頃はむしろ町中にそんな香りがあふれていて、かえってオーバードーズ気味だ。気温も湿度もあっさりめの時期こそ、こういうこってりした香りは合うだろう。
つけるなら、男女とも、下半身がいいと思う。特に女性のひざ裏や内ももからこの香りが立ちのぼれば、上半身に抜ける頃には、ほどよく淡い香りになって衣服の間を揮発していくことだろう。ヴァニラは、つけ方次第でとてつもなくセクシャルな感じになるときがある。そう、男が放っておけなくなるほどに。
アン・ボワ・ヴァニール。それは、今なお男たちの征服欲をかきたて続けるアステカの秘宝。
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[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)]
容量・税込価格:100ml・3,666円発売日:2012/6/1
2013/11/28 12:03:15
こちらのテスター100mlを夏に知人から頂いたにもかかわらず、クチコミを忘れておりました。
クチコムには季節外れの感が致しますが、ご了承頂けましたら幸いです...と申しますのは、とても爽やかな香りで夏のイメージが大変強く致します。
4711にしては、ウォータリーシャンプー系とでもうしましょうか、かなり爽やかなサボン系な香りが致します。どうやらそう感じさせるだけの理由がありました。
トップノートは特徴ある柚子、そしてライチとカシスをほのかに感じさせる透明感のあるフルーティーフローラル、ミドルにはエボディアとゼラニウム他、調和が見事に心地の良いバランスある香りを表現し、ラストノートはサンダルウッドとホワイトムスクによりモダンフレッシュな香りを醸し出します。
また、エボディアとはミカン科ゴシュユ属でギリシャ語では「良い香り」という意味がある様です。
今流行の香りと違い、なかなか品の良いフレッシュシトラスフルーティーな香りで、ユニセックスフレグランスの部類で、4711同様、リラックス効果に期待感の持てる商品であること間違いなしです。
4711ヌーヴオは気分を高揚させ、エネルギッシュに、しかも元気を与えてくれそうなイメージがあり、私が纏うと爽やかなフルーティさが特徴となって香りますが、男性の知人が纏うと爽やかさの中にウッディの香りが心地良い程に、感じられました。
人とかぶらない爽やかなフレグランスをお探しのメンバー樣には、自信を持ってお薦めしたい秀逸品です。
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