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2015/10/24 17:02:29
ドルチェ・ヴィータは、甘え上手な確信犯。たとえ初対面であっても、男が喜びそうな甘い言葉をささやきながらひざを寄せ、すっとその懐に入りこんでいく。まるで「あなたに興味があるのよ」と言わんばかりに。
残念ながら世の男の大半は、女性からのその手のアプローチにかなり弱い。女性からの賛美の言葉と積極的なスキンシップ。けれど、そうしたふるまいのできる女性ほど、得てして本質はクールで孤独なものだ。そしてそれを笑顔の下に上手にしまいこんでいる。きっと誰も本当の素顔の私をわかってくれない、愛してくれることはない、そんな諦観を抱えて、今宵も一人の部屋に小さな灯りをともす。
ドルチェ・ヴィータは、そんな、ちょっと一筋縄ではいかない香りだ。そう思う。
大小の球体をあしらったボトルは、ゲランのアンソレンスやケンゾーのボトルデザインでも有名な彫刻家セルジュ・マンソーの作。可愛いくて、金のリングがきれいで、女性でなくても、手に取ってボトルを手にのせてみたい衝動に駆られる。では、肝心の香りはというと。
トップから、しっとりと甘いフルーツ&フローラルが空気を攪拌する。花はユリ、マグノリア、ローズなどのようだが、それぞれの強さや特徴を抑え、白い花の上品な香りといった程度にし、そこにホット系スパイスを少量ふりかけたドライフルーツが芳醇な香りを漂わせている、そんな印象。フルーツは、ピーチとアプリコットを中心にすえることで、プラムやバイオレットなどを配したルタンスの「フェミニテ・ドゥ・ボワ」と差別化を図っているようだ。同系統だが、フェミニテよりも快活な印象が増していると思う。
やがてミドルになると、フルーティー・フローラルの下からじんわりとシダーの鉛筆を削った香りが香ってくる。だが、フェミニテほど強くはない。むしろ、サンダルウッドの香ばしい温かい木の香りがシダーを抑えている感じ。終始シダーの怜悧な香りがしている冷たい印象のフェミニテに比べ、こちらはサンダルウッドを強めていることで、木とフルーツのミックスに、明るさを与えたように感じられる。このバランスがいい。アプリコットやピーチの甘く豊かな風味。そこへかん高い木の香りが漂う穏やかなノートがしばし続く。
そして、1時間もすると、ラストは可愛らしいヴァニラが顔をのぞかせてくる。「ごめんごめん、木皿のフルーツ盛にヴァニラクリームをホイップするの忘れてた」みたいに最後に味わうヴァニラの淡く甘い香り。まさに確信犯以外の何物でもない。最初から最後まで甘くとろけそうな、それでいて温かさを忘れない美しい香りの展開。この香りが好きな男性が多いというのもわかる。
だが、こういう香りほど気をつけなければならない。誰もが夢見る「甘い生活」が、誰にも「永遠」を約束してはくれないように。
ドルチェ・ヴィータは、元気で、明るくて、センシュアルで、そして、温かい美しさをもった香りだと思う。だから、香りは好きだ。けれど、自分では付けづらい。それは自分が男だからではなく、何だか自分が、この香りに負けているような気がするからだ。自分の心の奥にある、ふだん人には見せない暗さやずるさ、汚れみたいなものが、この香りにあぶり出されるようで、何だか遠慮してしまうのだ。この香りに自分は似つかわしくないと。
だから、ドルチェ・ヴィータは一筋縄ではいかない香りだと思うのだ。この香りは、使いどころも、合わせる服の選び方なども難しい部類かと思う。デイタイムには甘く重い気がするし、夜に使うと、付け方次第では周囲に媚びを売っているように受け取られることもあるかもしれない。もちろん、そう思われたい方にはおすすめするが。
一番似合うと思うのは、ドレスアップしたパーティーなどの華やかなシーンかな。明るくて気取らない、少し騒々しい感じのフランクなパーティー。そんな機会が多い方にはおすすめだと思う。
服をベッドに脱ぎ散らかして、スツールに腰掛け、足を投げ出す。ドレッサーの前で髪を上げて、ため息を一つ吐き出す。客の下卑た笑いと、無遠慮な振る舞いと、それに愛想笑いしていた自分を洗い流すかのように化粧を落とす。鏡の中にスッピンの自分が浮かび上がる。その顔が好きじゃなくて、スタンドライトをひねって一番きれいに見える角度にする。琥珀色の光を投げかける電球は、なんだか逆さにしたドルチェ・ヴィータのボトルみたいだ。「甘い生活」か。いつかそんなふうになるのかな。オイルでテカテカの顔を見ながら、ふと考える。
電車の通過がアパートの窓枠を震わせる。もういいや、寝て忘れよ。目の周りを念入りにマッサージしながら、鼻歌を歌う。「ケセラ・セラ…♪」 ドルチェ・ヴィータのラスト、甘いヴァニラの香りが、ずれたキャミソールの下からかすかに漂っている。
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- pikapikaキャットさん
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2015/10/16 16:50:24
わたしは、このボディソープ大好き!です。海外のお友達が愛用していて、うちの主人も愛用者になりました。
日本では、手に入りにくいのと、ちょっとお高め???な感じもしましたが、最近、某大手の通販ショップで扱っているのを知り、助かっています。
香りと思い出は結びつくと思っているので、主人の香りになっています。
安っぽいボディソープよりも、香水をつけずに、オールドスパイスがほのかに香ってくる感じがセクシーだと思います。日常のセクシーというか・・・
新しいレッドゾーンというシリーズは若々しい感じで、以前からあるクラシックとかは、ダンディズムさえ漂わせています。
女のわたしも、気分により、使用しています^^違和感ないです。
加齢臭対策にもなるし、香り先行かと思いきや、内容成分はアイボリーと同じだと聞いて、納得です。
肌が突っ張ったりしないで、保湿効果もあるようです。
ボディソープは、何種類か置いていて、気分によって使い分けていますが、オールドスパイスは必ず置いていますね。
大好きです。
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2015/10/19 09:59:53
ブルガリの香りは好みのものとそうでないものに分かれる事が多いのですが
テーマがインド、チュベローズの香りが入っているということで
試香せずに購入。
トップはまずオレンジがはっきりと、その後オスマンサスとチュベローズが
淡い印象で香ります。
ミドルはおなじみブルガリの苦みのある(ここだけ実は少し苦手)オゾンっぽい香り。
その後アンバーが出てきますがこれもまた控えめです。
最後は肌に鼻を近づけないとわからないくらいうっすらと甘い香りが残ります。
インドとは言ってもウッディだったりスモーキーだったりと言うような
いわゆるお香の香りはしません。オリエンタルな印象もありません。
香油的な濃厚さもありません。濃さで言えばジャスミンノワール
(モンジャスミンではない、オリジナルの黒い方)の方が濃いです。
チュベローズやオレンジ等の香りを使いたいけれど、
フラカやブロンド、フラジャイルのようなはっきりと香るものには慣れない、
もっと持続時間が短く、弱い香り立ちが欲しいと思う方向け。
ピュアプワゾンに似ているというご意見は、オレンジの香り方に
よるものではないかなと思います。
私はGAPボディのマンダリンジャスミンとココナッツチュベローズを思い出しました。
僅かにオスマンサスの香りもするので、秋めいてやや乾燥してきた季節にも合うかも。
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