- ローズ・オプティミストさん
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- 37歳
- 混合肌
- クチコミ投稿59件
2017/11/25 09:32:22
評価7つ星は、パルファムに。トワレだと星4つです。
パルファムの恍惚感は、心をとろけさせる麻薬の様。
ゴージャスに堕ちてゆくプライド、みたいな。
頽廃してなお高貴。凋落してこそ艶麗。
現実逃避の秘薬かな。幻影の底へ誘う眠り薬かな。
「オピウム(阿片)か、それとも無名か!」とサン=ローランがこだわった名前のとおりに。
トワレは、なぜかトップが、コーラみたいな、ちょっと安っぽい、甘ったるい。
パルファムのほうは、オレンジ・ベルガモット・タンジェリン・マンダリンのフルーティなほろ苦さ。
誇り高く、静かに落ち着いていて、強い意志を持って。
深く、重く、淀み、沈み、久遠の眠りに落ちていきそうな。
パルファムは、ミドルノートの、幻想の花園の様なスパイシーフローラルから、温かく沈静するラストまでも、最高。
最後に見えるのは、沈む夕陽の残照の輝き。
己が酔い痴れるための媚薬として、ベッドサイドに是非。。。
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2002/9/12 19:45:40
この見事な爽やかさ!ですがその爽やかさと同時に
暖かみを持った、数少ないメンズフレグランス。
その香りは将に地球であります。天であり地であり海であります。
弱冠22歳でジャン・ポール・ゲランは今までの慣例どうりの、
メンズフレグランスの調香を覆しました。それはまるで、
天と地を逆様にし、世界を掻き混ぜるごとし、神のなせる技でありました。
それまでのメンズフレグランスは芸術的香りと呼べるものは無く、
フゼアやタバックレザー等の単なる香りに過ぎませんでした。
ジャン・ポール・ゲランはメンズフレグランスの領域に
芸術性を求め、見事に開花させたと言う点で、このベチバーは
歴史的名香に間違いはありません。
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- pikapikaキャットさん
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- 39歳
- 敏感肌
- クチコミ投稿4件
2015/10/16 16:50:24
わたしは、このボディソープ大好き!です。海外のお友達が愛用していて、うちの主人も愛用者になりました。
日本では、手に入りにくいのと、ちょっとお高め???な感じもしましたが、最近、某大手の通販ショップで扱っているのを知り、助かっています。
香りと思い出は結びつくと思っているので、主人の香りになっています。
安っぽいボディソープよりも、香水をつけずに、オールドスパイスがほのかに香ってくる感じがセクシーだと思います。日常のセクシーというか・・・
新しいレッドゾーンというシリーズは若々しい感じで、以前からあるクラシックとかは、ダンディズムさえ漂わせています。
女のわたしも、気分により、使用しています^^違和感ないです。
加齢臭対策にもなるし、香り先行かと思いきや、内容成分はアイボリーと同じだと聞いて、納得です。
肌が突っ張ったりしないで、保湿効果もあるようです。
ボディソープは、何種類か置いていて、気分によって使い分けていますが、オールドスパイスは必ず置いていますね。
大好きです。
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[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)]
容量・税込価格:50ml・7,590円 / 100ml・10,560円発売日:-
2019/5/9 21:37:44
元好きな人が付けてた香水で、香りも素敵でつい買っちゃいました!
その人がつけてた時は爽やか+スパイシーな男性的な香りだったのですが、私がつけた時は爽やか+スパイシーさの中に甘やかな感じがありました。
時間による変化なのか性別や体臭と合わさった結果なのかはわからないですけど、いい香りなのであまり気にはしてないです。
ただかなり香りが強いので少しでも付けすぎると香害になります。
思い出と香りとの二重補正があるので無くなったらリピします!
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- doggyhonzawaさん 認証済
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- 49歳
- 乾燥肌
- クチコミ投稿426件
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[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)]
税込価格:- (生産終了)発売日:-
2015/7/29 16:13:16
「125mlで3万円の香水、あなたはどう思いますか?」そう聞かれたら、どう答えるだろう。「高い」「買えない」「いらない」の3拍子に始まり、「スキンケアみたいに肌に効果のあるものならまだしも」「600mlで800円の高級柔軟剤使ってるから必要ない」などなど、いろんな声が聞こえてきそう。わかる。自分もそう思っていた。ボア・ダルジャンのような香りに出会うまでは。
この香りに出会ったとき、またしても撃沈した。「またそんな高い香りか。購入はないな」って思ってたのに、出会ったとたん、「あ、欲しい・・・」と、ひと嗅ぎ惚れしてしまった。人って不思議な生き物だ。嫌いな香りだと、たとえ100円でも買わないのに、本当に欲しいと思うと、たとえ3万円以上の香水でも、そのお金をどう工面しようかと考えてしまうのだから。頼むから25mlで6000円にしてくれ、ディオール。←切実だな
ボア・ダルジャンは、2004年にディオールから発売された3種類のユニセックス・フレグランスのうちの1つだ。これらは、コロン・ブランシュ(白のコロン)、オー・ノワール(黒の水)、そして、ボア・ダルジャン(銀の木)というラインナップで、3つの色をキーワードにして創造されたオー・デ・パルファン。中でもボア・ダルジャンは、高価なアイリスをふんだんに使った香りとして、発売当時からヨーロッパで一番人気だったという。現在の物は、ラ・コレクシオン・プリヴェに選ばれた際、ウッディを抑えてリファインされたものだ。
そんな高級な香りの展開を詳しく見ると。
トップから土っぽさのあるパチュリが鼻をくすぐる。その下でほの暗いアイリスの香り。だが、これまで味わったアイリスとはどこか違う。ほこりっぽさというか、くすんだ感じというか、通常アイリス(イリス・オリス)の根茎から感じられるそういった雰囲気が少ない。スミレの香気でもなく、白い穏やかな花の印象。そして同時に、高いところで香木を炊いたような香りがじんわりと鳴り響く。これがイエメン産のインセンスだろうか。そんなオリエンタル風も感じられる温かみのあるトップ。ほんのりスパイシー。
5分とせず、ミルラの酸っぱさが感じられてくる。鼻の奥に軽く刺激を残すような、発酵した樹脂のような香り。そして、気がつくと、アイリスの香りが美しいパウダリーなテイストに変わってくるのを感じる。あー、なにこれ。これが噂の「フィレンツェから送られてくるディオール秘蔵のアイリス」の香りだろうか?それは、これまでの「暗いくぐもった香り」というアイリスのイメージを大きくくつがえした。
これは粉だ。美しく柔らかい銀色の粉。白粉ほど石けんぽい香りでなく、小麦粉ほど生っぽくもない。例えるならそれは、月光に照らされた夜の海の波光。静かで,キラキラと明滅するかのような、妙なるパウダーの香り。
やがて、3〜4時間もすると、微細なパウダーのきらめきがフェードアウトし、洋酒っぽい柔らかいレザーテイスト、ほんのり甘いハニー、そして、ムスクのソーピーな雰囲気に落ち着き、ドライダウン。ムスクは苦手という方も、この不思議な透明感あるラストなら、あまり気にならないかもしれない。
全体の印象としては、まろやかなお香とアイリス。そのエッジを際立たせるミルラとパチュリ。しめくくりは、甘くおだやかなハニー&レザー、ムスクで消えていくイメージ。香りのピラミッドでいうと、おだやかな変化だし、終始アイリスのノスタルジックで安らぎに満ちた香りが持続する印象。
1日の時間帯で言うなら、トワイライトからナイトタイムがおすすめ。厳しい季節である夏であっても、気温が落ち着く夕暮れ以降の時間なら、この香りはとても心地よいリラグゼーションを与えてくれると思う。1日の終わり、好きな音楽や美味しいお酒、世界の扉を開いてくれる小説や映画、そうしたものに心を寄せてまどろむひととき。そんなクロージング・タイムに、この香りは似つかわしい。誰にも邪魔されない自分だけの時間を楽しみたいとき、この銀色のパウダー香は、ゆったりくつろぐ心に寄り添いながら、時の澱を静かに積もらせていくだろう。
夏の夜半。開けた窓の外、ぬるびた風が運んでくるのは、木々の葉をあたためた生っぽさ。日中、蒸散した森の水分が、未だムンとした気配を漂わせている。星々のまたたき。宝石箱を散らかしたような遠くの街の灯り。かすかに響いてくる電車の音。汗をかいたグラスの中で、氷がカランと揺れる音。部屋の明かりを少しトーンダウンして、月明かりのベランダに出てみる。
月はレモンの形。煌々と下界を銀色に照らし出している。そのほの明るい水底のような世界に、一人でいる切なさと恍惚。少しべたつく夜気に立ちのぼる、ボワ・ダルジャンの香り。それは天上のアイリス。
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