2018/7/19 16:49:35
26〜7年前、世の中はバブルまっさかり、私は19か20でした。
当時はいい女の香水と言えば言わずと知れたNO.5かディオールのプアゾンで、生意気だった私は粋がってNO.5を愛用。
今思えば二十歳そこそこの小娘がNO.5だなんて笑ってしまうのですが、あの頃はNO.5をつけることでステキスイッチがキーーンと入り、本気でいい女の仲間入りしたと思っていました。
真っ赤な口紅に腰まで伸ばしたロングワンレングス、ボディコン、いつもピンヒール姿。
なぜか自信に満ち溢れており人生で一番とんがっていた時代でした。お恥ずかしい。
バブル期がはじかけたころ、就職し社会人になり、それなりに分別も覚え、シャネルの5番は使わなくなっていき、いつのまにか遠いあの頃の思い出になっていました。
先日、ひょんなことからNO.5オープルミエールを入手する機会があり
本家NO.5の導入香水といわれるこちらを肌にのせてみました。
香りを嗅いでみて
「5番だ!!!!!」
即、わかりました。
こちらのクチコミでもそうですが皆さん、さわやか、軽い、フルーティ、使いやすい、5番っぽくない、イメージ変わったなどなど。
いやいや、これがっつり5番ですよ。
オリジナルに比べ確かにあたりは柔らかくなっているけどまぎれもなく5番でした。
アルデヒドの毒気のある香気に艶やかな花々、そしてパウダリーと一言で済ましてしまうには絶対にたりない比類なきパウダリーさ。
なんと懐かしい!お前生きていたのか!
あれから何十年(きみまろっ師匠ではないですが)
久しぶりだね。元気だった?どうしてた?
私?私はねあれから就職してね、出会った人と結婚したよ。
子供もいる。女の子ひとり。いま大学生。いろいろあってね夫とは離婚したんだ。仕方ないよね。人生いろいろ笑、いまは一人だよ。気楽なもんだよ。
5番は、君は、、なんていうか変わらないね。あの頃のまんまだ。そんなことない?
たしかに丸くなったね。それはお互い様かな。
なーんて会話を心の中でしました。このオープルミエールと。
そして不覚にもちょっと泣いてしまいました。
わたしにとってシャネルNO.5はあの頃の大切な友達だったんだって気が付いたから。
ずっと忘れててゴメン。
今日はグレーで味気のない職場の事務所でオー・プルミエールをつけている。
PCに向かう私の肩口から、やつが匂ってくる。昔のようにアルデヒドをとがらせて煽ってくる感じはしないけれど その代り深く吸い込んでも突き放したりしない、寛容さを身に付けた古い友人。
私にとってオー・プルミエールは懐かしい同窓会みたいな香り。
本家5番は人生で一番とがっていた時代を思い出すから
今の私には角の取れたこの5番がちょうどよいかも。
シャネルの5番が懐かしく感じる理由はもうひとつあって
この香りが普遍的ないい香りだからだと思う。
嗅いでいて牛乳石鹸を連想したのは、石けんに香りつける上でお手本としたのが5番なのではないかな?せっけんの香りにまねされるくらい変わらぬいい香りなんだな、やつは。
時代を経て今もなお活躍している古い友人を誇らしく思う。
私も負けてられない。
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2019/4/8 00:40:57
雑誌の付録についていて試しに使ってみました。
あまり期待はしていませんでしたが、これをつけて出かけた日、珍しく肌を褒められました!!つい、嬉しくてその日に現品を薬局まで買いに行きました。
これとても人気なんですね。ピンクオークル10がほしくて周りましたが、オークル10以外の色がほぼ売り切れで三件目でやっと出会えました!!
つけ心地は今まで使ったことのない不思議な感じです。
こってりしたテクスチャーなのかなと思いきや塗った後はさらっとしていて、かつパッケージ通りの少量でとても伸びますし、とてもカバー力高いなと私は感じました。
一番嬉しいのは毛穴を綺麗に隠してくれること。私の頬の凹み毛穴もするっと均一に整えてくれます。
崩れ具合はどうでしょう。ちょうど年中夏のシンガポール旅行の前日にゲットして旅行中こちらを下地なし、下地あり、で使ってみました。
下地なしだと、私のスキンケアの仕方もあるでしょうがほとんどなくなってしまったように感じます。ただ汚い崩れ方ではなく、綺麗になくなっていくという感じ。
一方下地ありだと、シンガポールの暑い夏空の下ではやはり崩れますが、下地なしより全然大丈夫でした。鼻はテカルナでお直し必要ですが、頬などはいい感じにツヤが出てむしろ綺麗でした。
ピタッと密着してドロドロしてこないので、これからの春夏にもとても良いのではないでしょうか。これはリピすると思います。
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2015/5/19 14:01:05
アニック・グタールには熱狂的な信者がいて、
その人たちの恨みを買いそうで怖いけど、
はっきり言う。
アニック・グタールの香水の中で良いものを
探すのには大変骨が折れる。今度こそはと
思って試す香水も箸にも棒にもかからない作品が
多くてガッカリすることが多い。
私が思うにアニック・グタール自身には
調香師としての才能が無かったのではないか
と言うのが私の感想。ピアニスト崩れで
一応の調香の修行は積んだであろうけれど、
一流にはなれなかった。精々二流止まり。
会社をここまで大きくして、ビジネスの
才能はあっただろうけど。
アニック・グタールはユルスナールの
「ハドリアヌス帝の回想」を読んで感動し、
ハドリアヌス帝を表現した香水を作った。
それがこの『EAU D'HADRIEN』。
オードトワレながらシトラスを基調とした
使いやすいコロン。まさに星3つ。可もなく不可もなく。
発売から30年以上経ってもアニック・グタールの
定番商品であり続ける理由が分かります。
でもちょっと待って。これがハドリアヌス帝?
私も「ハドリアヌス帝の回想」を読んだ事があります。
回想録の形をとった小説で皇帝としての立場、
ローマ帝国の治世、文化への関心、アンティノウスへの愛。
悩み、苦しみ、執着など、小説ながらハドリアヌスの
人間としての魅力を見事に書ききった作品です。
そんなハドリアヌス帝をこんなさっぱりとした
シトラスのコロンで表現?
あぁ、やっぱりアニック・グタールは二流の調香師だわ。
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2015/4/22 11:02:05
この香水は皆が大間違いしている事が2つある。1つは名前。
『ECLAT D'ARPEGE』だからエクラ・ドゥ・アルページュではなく
エクラ ダルページュが正しい。ロー・ドゥ・イッセイと同じ間違い。
もう1つの間違いはもっと酷く重大。これはいい香水では無いこと。
トップから一貫してフルーティーフローラルの香り。しかもこの
フルーティーなるものが嫌みこの上ない。無理して褒めるなら芳香剤のような
匂いとでも言えばいいか。
でもこれは大変ヒットして今でも売れ筋ですからね。ディスカウントショップでも
叩き売りみたいな値段で売られて、実際それに相応しい香りですよ。
まぁ、お小遣いに余裕の無い女子中高生あたりが使うのなら好感も持てるかも
しれませんが、二十歳超えた社会人、ましてや三十路過ぎの女性がこれを
使っていたら私は人となりを疑いますね。正気の沙汰じゃありませんもの。
ボトルも女子中高生が「カワイイ〜」なんて喜びそうなボトルですね。
キャップの上に変な石を乗っけて、2つのリングがチャラチャラ。邪魔で仕方ない。
うす紫の奇妙な液体の所為で、有名なランバンのゴールドのロゴマークが
ぼやけて台無し。
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