2013/3/1 01:21:57
その後、フラコンを購入しました。星をつけさせていただきます。
自分の肌にのせてみて、思い出しました。
ああ、あの日、香った香りは、シャネルの5番だったのだ、と。
あの日を思い出すといつも漂う香りは、これだったんだ、と。
子どもの頃の思い出です。
いつもよく遊ぶ近所の子。二人でお人形遊びをしていて。
私はお人形なんて持っていない。
子ども同士の小さな諍い。
もったいぶって貸してくれるのは、彼女のお気に入りではない人形。
沢山のおもちゃ。大勢のお人形たち。大きなお庭。沢山の飼い犬・・・。
彼女の母親の愛用する香水の移り香だったのでしょうか。その子の思い出と共によみがえる香りでした。
成長するにつれ、私を取り巻く人間関係は変化し、その子とは疎遠になりました。いつしか彼女の一家はひっそりといなくなっていた。人の話で知りました。
バブル崩壊という単語の本当の意味なんて、知りもしない分かりもしない子どもの頃の記憶です。
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ムエットで試しただけですので、星は遠慮させていただきます。
ハリウッド女優が愛用するなんて。「あの」シャネルの看板香水なんて。バブル時代の象徴だなんて。
そんなアグレッシブなイメージばかりが先行して、食わず嫌いでした。
先日、恥ずかしながら初めてその香りを知りました。パルファムです。
つけたら眠れます。コレ。
驚くほど柔らかい「お母さんのにおい」でした。いや、うちの母はこんなハイカラなモノとは無縁な人でしたが。
イラっとするところが無い香り。これは私には珍しいことなのです。フルーティーもシトラスも、どこにもありません。
たぶん、若い方の体臭よりも少し年を重ねた方のそれの方が、うまく馴染む香りなのではないかと思います。
いつか買おうと思います。ほんの少しだけ、かすかに香らせたいです。
そうか。マリリンは、この香りでほっとしていたのか。
なんか切ないなあ。
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